憧れの旧車③昔のポルシェ911
12月に入って冬らしくなった。
寒いんだけど、なぜか天気が不順で、ここんとこ予報にない雨がいきなりサーッと降ってきたりしていたが、天気がいいので、外出したところ停車中のポルシェを発見しました。
(何度か見かけてはいるんだけど、走行中の個体が多く中々写真に収めることができなかったのであります。)
この車は僕の中では10本の指に入るものだ。(1位と2位は皆さんと同じで、元祖スーパーカーの両横綱のあの2車種。不動です。)
何十年とスタイルが変わらないとか、エンジンが空冷であるとかRRなど独自路線をはっているということはもちろんなのだけど、何と言っても田宮(タミヤ)のラジコンカー(キット)の第一号に採用され、当時中学生だったボクは羨望の眼差しで見ているしかなかったのである。
当時通っていた中学校の図書館に「ラジオの製作」(?だっけ)というような科学雑誌が置いてあり、その見開き広告などに、ラジコンのPR(通販)が至る所に載っていて、確かキットだけで9800円だったと思う。
プロポ(スティック式の操縦機)とサーボモーター(ステアリング用、モーターの抵抗器用)2個(2チャンネル)で約15000円。
単2のニカド充電池(6V1200MA)が5本纏まったパッケージと充電器が6000円。セット割引で、30000円というところが相場であったのです。
キットの第1号だから抵抗器(スピード調整)は2段階か3段階の物で、この後のモデルから無段階になったと記憶している。
もっとも、ラジコンだから、無段変速といってもほとんど無意味なものだったし、メーカー側も中間部での使用は奨めてはいなかったようだ。
この後、お年玉をため込んで、後発の物(リジェ・マトラ?)を買ったという話は置いといて、ポルシェに話を戻しましょう。
冒頭にも書いたように、ポルシェは「“どこから見ても”ポルシェ」というデザインが踏襲されている点が素晴らしい。
まあ、逆に“進化をしない”、とでも言えるのだろうか。
いや、一説によると、ポルシェはリヤエンジンを辞めたかったが、市場がそれを許してくれなかったということで空冷やRRレイアウトにもこだわり、ずぅ~と変更することなしに、そのハンデを克服しながら改良を続けたという(とどこかで見た)。
考えてみたら、もう半世紀経つんですね。
当時は、カウンタックや365BBなんかと比べると“スーパーカー”らしさが感じられなく、「カエルみたい」なんて揶揄していたんだけど、大人になった今(今ではないけど)見直すとその歴史とともに惚れ惚れしてしまうのだ。